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ケアマネと生活相談員の違いとは?仕事内容や役割について。

福祉施設において配置が必須と定められているこの2つの職種ですが、業務範囲が重複する場面が多々ある為、どうしても違いがピンとこない方も多いのではないでしょうか?

 

この2つの職種について

  • 決定的な違いや役割を知りたい。
  • 就職(転職)するならどちらが良いのか?
  • 資格なしでもできるのか?
  • どちらが大変?

と考える方は多くおられるかと思います。

 

今回はケアマネと生活相談員の違いとその役割についてご紹介してゆきます。

 

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目次

最初に

ケアマネと生活相談員の違いを簡潔に説明すると、

  • ケアマネは利用者のケアプランを作成する事が出来るが、具体的なケア内容についてはサービス事業所の生活相談員やサービス提供責任者に任せる。
  • 生活相談員利用者のケアプランを作成する事は出来ないが、当該サービス事業所における具体的なケアを実行する。

となります。

 

ケアマネと生活相談員の役割を簡潔に説明すると、

  • 介護保険サービスの利用に際して、全体の把握が必要となるのがケアマネ
  • 介護保険サービスの提供に際して、当該事業所のシステムに特化する事となるのが生活相談員

となります。 

 

まずはこのイメージをして下さい。

それでは業務内容を説明しながら具体的にご紹介してゆきます。 

ケアマネが行う業務 

生活相談員との決定的な違いとしては

  • ケアプランを作成する。
  • 介護保険サービスの調整をする。
  • 介護保険サービスの全体の把握と請求処理をする。 

 以上3点がケアマネのみが行える業務となっています。

ケアプランの作成

利用者の身体・精神状態や生活歴、現在の困り事などを聞き取り、その情報をベースに適切な介護サービスに繋げる様に支援する。

これがケアプランの作成です。

 

ケアプランは見直しと作成が必要となり、その時期は

  1. 定期的➡介護保険証の有効期間満了の直前
  2. 随時 ➡利用者の身体・精神状態の大きな変化が観られた場合

大きく分けてこの2パターンがあります。

介護保険サービスの調整

ケアプランの見直しの時期や、利用者(ご家族)からの要望、ケアマネが必要性を感じた時など、利用中の事業所(デイサービスなど)に連絡し

  1. 事業所内での個別ケアの方針の変更
  2. サービス利用頻度の変更
  3. 新たなサービスの導入

などを行い、利用者と事業所の繋ぎ役となります。

介護保険サービスの全体の把握と請求処理

まず、介護保険サービスの「保険」の部分に注目して下さい。

保険事業と言うのは、利用者のみならず国からもお金を頂きます。

 

ケアマネの請求処理とは

  1. 国から各事業所に支払われるお金の計算と請求をする
  2. ケアプラン作成料の請求をする 

この2点という事なのです。

 

(例)1割負担の利用者が一月に1万円の介護保険サービスを利用した場合。

  • 利用者が事業所に支払うお金 ➡ 1.000円
  • 国が事業所に支払うお金   ➡ 9.000円

ざっくりとした計算ですが、このイメージをしておいて下さい。

 

介護保険サービスを提供する事業所の請求先は

利用者と国の2ヶ所という事になります。

 

ケアマネは利用者が利用している事業所の介護保険サービスの状態の把握も必要となるので、事業所とはしっかりと現状の情報交換のやり取りが必要となります。

 

これが俗に言われる

予定と実績

と呼ばれるものなのです。

生活相談員が行う業務

ケアマネとの決定的な違いとしては

  • ケアプランの作成はしない。
  • ケアマネからのサービス調整の内容をケアに反映させる様に現場に周知させる。
  • 当該事業所の介護保険サービス利用分の請求処理をする。

 以上3点が生活相談員の行う業務となります。

ケアプランの作成はしない

ケアプランを作成できるのは

  1. 利用者本人
  2. ケアマネ

のどちらかと定められています。

 

ケアプランの作成は行いませんが、ケアプランの見直しの時期などに利用者の状況を把握し、ケアマネが適切なケアプランを作成できる様に働きかけを行う事もあります。

ケアマネからのサービス調整の内容をケアに反映させる様に現場に周知させる

ケアプランには利用者一人一人の個性や課題が詰まっており、大まかなケア内容が記されています。

 

この大まかなケア内容を

 

「うちの事業所では具体的にはこんな風にケアしていくねん。」

「だから介護士の皆さん、こんな風に身体介護をして下さい。」

 

といった具合にケア内容の具体的な取り決めや現場の介護士さんにお知らせをします。

 

今回は特別養護老人ホームをイメージして記事作成をしていますが、

住宅型有料老人ホームなどの居宅系の施設で言えばサービス責任者の様な動きをします。

当該事業所の介護保険サービス利用分の請求処理をする

簡単に言うと

  1. 利用者が当該事業所で利用した介護保険サービス費の計算と請求
  2. 部屋代・食費・オムツ代など介護保険以外での施設利用分の料金の計算と請求

以上2点となります。

 

2の施設利用分の料金の処理については事務員さんが行う事も多い様ですが、利用者やご家族からの質問にスムーズに受け答えをするため、料金設定の細部まで把握している生活相談員さんが殆どです。

業務内容の重複する部分

この2つの職種は主に相談支援を行いますので、必然的に業務内容が重複してしまいます。

 

私が今までの相談業務の中で感じた限りでは、

利用者・ご家族からの相談受付に際して、相手側からすれば

 

「とにかく施設の人に聞いたらえぇわ。」

 

が正直なところだと思いますw

 

施設利用についての取り決めや利用料金、また介護保険の概要や制度全般については職種に関係なく容赦なく質問される訳なので、必然的に両方の職種が両方の職域に入らざるを得ないのではないでしょうか💦

 

また、入院・退院などによる病院との連携や情報交換などで、両方の職種が

利用者のタイムリーな情報を得る必要がある場合には同時に動く事もあります。

 

その為、職種は違えど共有する部分が多いので区別がつきにくいのかと感じます。

 

ケアマネになるには

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多くの場合が介護福祉士として勤務し、ケアマネになる方が多い様です。

私の場合も介護福祉士として経験を積んだ後にこの資格を取得しています。

 

実際にケアマネとして就業する為には試験を含め、いくつかの条件があります。

  1. 国家資格等に基づく業務に就く(介護福祉士生活相談員など)
  2. 実務経験5年かつ業務を行った日数が900日以上で受験資格が得られる
  3. ケアマネ試験を受験し、合格する
  4. ケアマネ実務研修を受講する
  5. ケアマネとして就業する

この5つの手順を踏んで初めてケアマネとして晴れて就業する事ができます。

この公的資格が誕生した頃に比べて、近年では合格率が20%以下と下がっています。

 

私の場合、試験勉強に際してはケアマネとして就業されている方に協力して頂く事ができました。

 

その中でも実際に業務に使用している書類を見て・触れての機会を頂けたので、たとえ未知の領域であったとしてもイメージがしやすかった事が合格への決定打となりました。

 

ケアマネ試験の受験を検討されていたり受験の予定がある方は、身近で頼れる「あの人」に協力してもらいましょう(^^)

 

生活相談員になるには

この職種に就く為に必要な資格は

  1. 社会福祉士
  2. 精神保健福祉士
  3. 社会福祉主事任用資格

の3点となります。

 

ただし、生活相談員は必ずしもこれらの資格を所持する必要はありません。

地域や事業所によりますが、介護福祉士生活相談員を兼務する職員もいるのです。 

これは全国一律という訳ではなく、都道府県や自治体によっては

『◯年以上の介護経験があれば可』とされているからなのです。

これが俗に言われるローカルルールなのですね。

社会福祉士精神保健福祉士

社会福祉士精神保健福祉士は国家資格であり国家試験に合格する必要があります。

社会福祉士の受験資格

(福祉系)

  1. 福祉系の大学・短大で指定科目又は基礎科目を履修して卒業する。
  2. 修了した科目により相談援助の実務経験が必要。
  3. 社会福祉士養成機関の卒業者は相談援助の実務経験が必要となり、その後短期養成施設などで経験を積む。

(一般)

  1. 一般の大学卒業者は一般養成施設で経験を積む。
  2. 一般の短大卒業者は相談援助の実務経験を積み、更に一般養成施設で経験を積む。
精神保健福祉士の受験資格

(福祉系)

  1. 福祉系の大学・短大で指定科目又は基礎科目を履修して卒業する。
  2. 修了した科目により相談援助の実務経験が必要。
  3. 相談援助の実務経験者と社会福祉士登録者は短期養成施設で経験を積む。

(一般)

  1. 一般の大学卒業者は一般養成施設で経験を積む。
  2. 一般の短大卒業者は相談援助の実務経験を積み、更に一般養成施設で経験を積む。

 

詳しくは公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページなどで確認してみましょう。

社会福祉主事任用資格の受験資格

この資格は国家資格ではなく任用資格となります。

資格を取得する為の手順としては以下の通りです。

 

1.厚生労働省が指定する社会福祉に関する科目を

  大学・短大で3科目以上修めた上で卒業する。

2.厚生労働省が指定する 養成機関(専門学校など)または講習会(都道府県)の課程を修了する。

3.上記の1と2に揚げる者と同等以上の能力を有する者として厚生労働省令で定めた者。社会福祉士精神保健福祉士が該当)

以上の3パターンがあります。

 

これらの資格を有する事で生活相談員への道は開かれます。

ただし、配属直後や介護業務が未経験の場合は特に最初は勉強の為に現場と兼務、若しくは専属となる事が多く見られます。

 

生活相談員は事業所の顔となる事が多いので、当該事業所で勤務年数が長い人や中堅職員さん等が就業される場合が多い様ですね。

 

社会福祉主事任用資格については過去に詳しく記載した記事がありますので、是非そちらも参考にして下さい。
www.320life.work

必要となる資格

先程も述べていましたが、結論は

  • ケアマネは資格がないと出来ない。
  • 生活相談員都道府県や自治体により、無資格でも介護経験があれば出来る。 

となります。

就職(転職)するならどちら?

大きな違いは全体把握のケアマネ、事業所特化の生活相談員なので、

複数の利用者に加えて関係性のある事業とのやり取りや、行政機関との関わりが辛いと感じる場合はケアマネには向かないのではないでしょうか?

あくまで私のイメージですが💦

 

内容が重複する部分もありますが、参考までにケアマネと生活相談員のメリット・デメリットを纏めてみました。

ケアマネのメリット

  • 受け持ちの利用者によって給料が変化する場合がある。(多い方が手当が高くなる)
  • 腰痛など身体的な理由がある場合、介護の現場の仕事をしなくて良い。
  • 日勤がメインとなる。
  • 外部(事業所や行政)との繋がりが出来る。
  • 介護保険法の内容に詳しくなれる。

ケアマネのデメリット

  • 受け持ちの利用者が少ない場合、手当が少なく介護職員よりも給料が下がる場合がある。
  • 5年に1度の資格の更新が必要であり、公休を消化して研修に参加せざるを得ない場合がある。
  • 外部(事業所や行政)との連絡調整に時間が取られる事がある。
  • 本来の業務以外の仕事を任される事が頻繁にある。
  • ただでさえ複雑な介護保険法であるうえに、法改正があれば大変。
  • 月初めは請求業務の為、休みが取り難い。

生活相談員のメリット

  • 自分の所属する事業所のシステムが理解できる。
  • 外部(事業所や行政)との繋がりが出来る。
  • 介護保険法の内容に詳しくなれる。
  • 『受け持ちの利用者』という概念が無いので給料(手当)の劇的な変化が無い。

生活相談員のデメリット

  • 外部(事業所や行政)との連絡調整に時間が取られる事がある。
  • 本来の業務以外の仕事を任される事が頻繁にある。
  • ただでさえ複雑な介護保険法であるうえに、法改正があれば大変。
  • 月初めは請求業務の為、休みが取り難い。

各職種の主な就職先

ケアマネ

社会福祉法人、有料老人ホーム、病院付随のケアプランセンター


社会福祉士

社会福祉法人、有料老人ホーム、社会福祉協議会、病院の地域連携室


精神保健福祉士

病院の地域連携室


社会福祉主事

役所の高齢・障害・児童に関わる相談窓口や生活保護課、福祉事務所、社会福祉法人、有料老人ホーム

 

これらはほんの一例ですが、私が約10年間福祉業界に身を置いてきた中での区切りのイメージです。

 

もしも

 

「◯◯で✖✖として働きたい!」

 

と明確な目標やビジョンがあるなら、実際に現地に足を運んで見て・聞いてをして調べてみるのもアリですよ。

最後に

介護保険サービスの利用に際して、全体の把握が必要なケアマネ

介護保険サービスの提供に際して、当該事業所のシステムに特化型の生活相談員

 

この2つの職種は文頭でも述べた通り、事業所にとっては配置義務という国が定めた人員基準を満たす重要な人材です。

 

同時に利用者にとっては今後の生活の質を決める重要な役割を担っている、これまた重要な人材です。

 

私は過去に「社会福祉士の資格が欲しい!」と思い受験資格について調べましたが、養成施設に通う事が時間的にも金銭的にも困難だったので諦めました💦

私と同じ考えや、同じ経験をした人も少なくないかと思います。

 

さて、ケアマネと生活相談員を別の視点で見てみるとまた一つ決定的な違いがあります。

 

それはケアマネの資格は

 

5年に1回の更新が必要

 

と言う事なのです。

 

更新に際しては研修への出席が必須となりますし、研修費用は数万円必要となります。

時間と金銭面に注目した場合、同じ相談支援の資格でも社会人になってからではケアマネの方は燃費が悪いイメージがあります💦

社会福祉士精神保健福祉士はその分、最初に投資が必要ですが)

 

今回の記事では言葉足らず、説明不足な部分もあるかと思いますが、そもそもどちらの職種も利用者にとって快適な生活を実現させる事が目的となるのではないでしょうか。

 

この記事をご覧になって下さっている方にとって、今回の記事が何かの判断材料や区別の基準となれば幸いです(^^)

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