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喀痰吸引等研修とは?転職に役立つの?

平成24年から一定の研修を修了した介護職員が喀痰吸引と経管栄養を行うことができるようになりました。

 

介護職員は時に重度な利用者と関わる場面も数多くあり、その中でも医療ニーズの高い高齢者へのケアにおいて介護職員が行える医療行為も必要と認められた訳ですね。

 

この喀痰吸引等研修について 

  • 今後、喀痰吸引の資格が必用だと思っている。
  • 研修の内容や費用はどの程度か知りたい。
  • 喀痰吸引の研修を受けたが自分の所持する資格がよく解らない。
  • 転職に役立つのか?

と感じる方がおられるかと思います。

 

今回はこの喀痰吸引の資格の種類や講義の内容などについてお話してゆきたいと思います。

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目次

最初に

ご存知の方も多いと思いますが、喀痰の吸引は医療行為となります。 

通常、医療行為は医療職のみが行える業務となっていますが、切迫した場面等によっては介護職員にも医療行為が必要となります。

 

その為、医療行為を行う介護職員には一定の条件である研修の受講と修了する事により、一部の医療行為の施行を許可するといった仕組みとなっています。

この一部の医療行為とは全部で5種類あり、受講する研修により行える範囲が定められています。

※該当する医療行為の内容については後程お話します。

 

業界では『痰吸引の資格』などと呼ばれている事が多いのではないでしょうか。

喀痰吸引等研修の種類

この研修(資格)には3種類あります。

この違いは簡潔に言うと

  1. 医療行為を受ける対象者の範囲
  2. 介護職員が行える医療行為の種類

の2点により分別されているのです。

第1号研修修了者

医療行為を受ける対象者について、不特定の方に医療行為が行えます。

行える医療行為としては

  1. 口腔内喀痰吸引 
  2. 鼻腔内喀痰吸引 
  3. 気管カニューレ内部の喀痰吸引 
  4. 胃ろう又は腸ろうにより経管栄養 
  5. 経鼻経管栄養

の5種類(全種)となります。

 

この資格の中で一番行動範囲が広いのが1号、という事になります。

第2号研修修了者

医療行為を受ける対象者について、不特定の方に医療行為が行えます。

行える医療行為としては

  1. 口腔内喀痰吸引 
  2. 鼻腔内喀痰吸引 
  3. 気管カニューレ内部の喀痰吸引 
  4. 胃ろう又は腸ろうにより経管栄養 
  5. 経鼻経管栄養

の5種類の中から、選択したものに限られます。

 

医療行為を受ける方は不特定と定められた医療行為内では制約はありませんが、行える医療行為が5種類の内で一部に限られているのが特徴です。

第3号研修修了者

医療行為を受ける対象者について、特定の方に医療行為が行えます。

この特定とは、疾患や障害など介護度が重度となる個別性の高い特定の利用者、と解釈して下さい。

 

行える医療行為としては

  1. 口腔内喀痰吸引 
  2. 鼻腔内喀痰吸引 
  3. 気管カニューレ内部の喀痰吸引 
  4. 胃ろう又は腸ろうにより経管栄養 
  5. 経鼻経管栄養

の5種類の内から、該当する特定の利用者に必要となる医療行為を選択したものに限られます。

喀痰吸引等研修修了者のまとめ

これら3種類の研修についてのまとめです。

自分が必要とする研修や、既に自分が修了している研修がどれに当たるのかを確認できるかと思います(^^)

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喀痰吸引等研修の内容

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研修については

  1. 講義
  2. 演習

の2点で構成されており、これらの研修については内容や研修の時間が異なります。

前項でお話した内容から推測できるかと思いますが、第1号研修が一番長期に渡る研修の参加が必要となります。


研修の内容・時間は厚生労働省により定められていますが、研修を開催する登録機関や登録事業所により若干の違いはある様です。(定めのある範疇内での違いです)

 

今回は私が最近入手したパンフレットの内容を参考に内容を纏めましたのでご覧ください。

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例として、第2号の演習の内容としては

  • 口腔内の喀痰吸引10回以上
  • 鼻腔内の喀痰吸引20回以上
  • 胃ろう・腸ろうによる経管栄養20回以上

となっていました。

 

こちらの記事では喀痰吸引の研修や内容、そして実際に現場での体験談などが非常に解り易く掲載されていましたのでお勧めします(^^)

kaigoshock.hatenablog.jp

修了証明書 

以上の研修を無事に終える事ができると、修了証明書が発行されます。

 

参考までに私の修了書を掲載します。

これは以前に勤務先の特養で開催された研修に参加し、取得したものです。

私の場合、対象者が不特定(全て)ですが可能な医療行為が限られていますので、第2号研修修了者という事になります。

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研修費用

研修の日数や時間もですが、受講料についても研修を実施する機関や地域により違いがあります。 

ここでは気になる受講料金にスポットを当ててお話してゆきます。

 

多くの場合は基本研修と実地研修のセット価格とされていますが、中には基本研修のみを開催しており、実地研修先は自己にて探す必要のある場合もあります。

その場合、勿論受講料は安くなりますが、お勧めは纏めて受講する事だと思います。

 

例として、幾つかの実施機関の研修内容と受講料を一覧にしましたので参考にして下さい。

f:id:mk5713:20190603133155p:plain実施機関によっては第2号研修をスタンダードとしている機関もある様です。

どのタイプの機関で受講し、どれくらいの受講料を支払うかは十人十色となりますので

  • 実施機関までの距離
  • 受講料金
  • 受講期間
  • 受講する研修の種類

など、自分がどの点を重視するのかを考えてから申し込みを行う様にしましょう。

 

費用や時間の融通が利くのはやはり自分の勤務先となります。

実際に私は勤務先の特養で無料でこの研修を受講し、修了書を頂くことが出来ました(^^)

 

因みにこの研修は医療機関の看護師が講師として実施される事も多く、医療機関から事業所(老人ホームなど)に向けてパンフレットを送付される事もよくあります。

自分の勤務先がこの研修を開催していない場合、このタイプの研修であれば養成所よりも格安で受講できる場合が多くあります。

 

興味のある方は一度勤務先の事務所の方に訪ねてみるのも良いかと思います♬

転職に際して

転職に必須という訳ではありません。

ただし、この資格を所持する人はそれなりに介護の経験がある方が多く、また医療ニーズが高く重度な利用者と関わった経験がある場合が多い様です。

ですから、アピールポイントとしては十分に期待が出来ます。

転職先が医療ニーズの高い施設や、実際に喀痰の吸引が業務内で発生する病院などでは自分の武器となるでしょう。 

最後に

近年、在宅(自宅での介護)のニーズが高まっているとよく耳にします。

『痰の吸引が必要=重度』という事から、施設での経験が長い方であれば『痰の吸引=施設』と考えがちなのではないでしょうか。

 

私自身、施設勤務歴が長く在宅については無知・無力に近い状態であり、正直にお話しすると

 

痰吸引が必要な人は自宅でおったら危ないやん!( ゚Д゚)

 

と考えてしまいます。

 

しかしながら、痰吸引が必要であっても在宅生活を支援する、といった動きが活発化しているのが現状です。

 

定期的な法改正と共に、時代により介護保険法の概念や重きを置くポイント、そしてこの業界が美徳とするところはこれからも変動し続けるのではないでしょうか。

 

そういった業界における時代の流れに乗ること、そして何より目の前の利用者を一時的でも良いので自分が支援することを目的とした場合、自分の業務範囲の拡大も必須となるかと思います。

 

健常者と高齢者では痰についての解釈が大きく異なります。

高齢者にとっては呼吸困難や窒息、肺炎や感染症への罹患と『脅威』と言っても過言ではありません。

 

そもそも資格というのは、定められた業務を遂行する事が目的なのです。

今回お話した研修(資格)については自分の業務範囲を広め、更に高齢者の命を預かる職種として取得していれば有利に働くことは間違いありませんね。

 

今回の記事を通してこの研修の受講を検討されている方や、日々高齢者に関わっている

方にっとて有益な情報となれば幸いです(^^)

 

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