『優秀な社員から先に退職してゆく』
こんなフレーズを耳にする事があると思います。
事業所で頼れる存在のベテラン社員が立て続けの退職、それにより社員1人当たりの負担が増大。
更に退職者が出てしまう。。。
典型的な負の連鎖と呼ばれる現象ですね。
この現象の引き金となる退職には実は理由があり、優秀な社員はそこの部分をしっかりと見極めているからなのです。
今回は退職の理由やタイミングについてお話してゆきます。
退職の理由3つ
退職を決断するに差し当たり、優秀で賢い社員ほど理由、そして今後の見通しが明確にできています。
その多くの場合がこれからご紹介する3つの理由に該当します。
視点を変えると、万年人手不足に悩まされている事業所は間違いなくこれらの理由が該当するはずです。
お金
お金とは給料の事です。
一言で給料と言えども、人によりその視点は微妙に変化しますが、
- 仕事量や拘束時間に対して給料が少ない。
- 他に給料の良い職場が見つかった。
- サービス残業が多い。
- 急に賞与支給が中止となった。※これはレアです。
など、給料の額が低い事がネックとなるパターンです。
どれだけ頑張っても給料に反映されないなど、責任だけが増えても給料が増えないといった話はよく耳にするのではないでしょうか。
人間
人間とは人間関係の事です。
円滑に業務を進めたいところですが、人間関係が劣悪な職場であれば自分の持ち味や本領が十分に発揮されることはありません。
もしも自分が何らかのいじめの対象となっていたり、上司からパワハラを受けているなどであれば尚更ですよね💦
これらは自分より立場の強い人間からの圧力がネックとなるパターンです。
人間関係が原因で精神疾患に罹患した、といった例は頻繁に各メディアでも取り上げられています。
もしかすると、今までにあなたの身近にもこんな出来事があったのではないでしょうか。
※問題視されるスタッフについては過去の記事をご覧ください。
仕事
仕事とは業務内容の事です。
自分の仕事にはプライドや遣り甲斐を持ちたいものです。
それが自分のイメージしていたものとかけ離れていたらどうでしょう?
例として
- 面接時に聞いた業務内容と現実の業務内容が違う。
- 部署異動により仕事に遣り甲斐を感じれなくなった。
- 入社してから自分の考えと企業理念が合わないと感じた。
- 残業が多く一生続けられるかが不安。
など、自分の成長が感じれない・先の見通しが立たないと感じるパターンです。
退職のタイミング
今回のキモの部分と言えます。
人が退職を決意するタイミング、それは
先程お話した3つの理由のうち、2つが該当した場合
となります。
この該当する具合は人により区々ですが、お話した理由の3分の2、つまり人が我慢できるキャパの半分以上が侵された場合に真剣に退職を検討し始めます。
あなたの周りの社員はどうでしょう?
もしかするとあなた自身も心当たりがあるかもしれませんね。
最後に
インターネット上では退職や転職についての情報が溢れています。
検索結果の中には『退職代行』というワードが表示されました。
これは心身共に疲れ果てた人が数多くいる日本ならではのサービスではないでしょうか。
それだけ、どの業界・業種においても職場環境が劣悪である事を物語っています。
私自身、転職の経験はありますし、周りにも転職の経験者は数え切れないほどいます。
私をはじめ、周囲の人も退職を決意した経緯やタイミングは今回の3つの理由が例外なく該当していました。
※中には3つとも該当した強者もいます。
今回お話した『3つの理由』の部分の改善が、経営者や現場の責任者には求められるのではないでしょうか。
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